39   高知移住非公式ガイド 3:いごっそうと付き合う、いごっそうになる

高知の文化の特徴の一つは、「お山の大将」文化である.

これは、移住にとって大変なメリットである.

なぜなら、だれでもすぐ、お山の大将になれるからである.

そのような地域は日本のどこにもない.

余分に他に気を使う必要がない、自己実現の極みである.

しかし可能ならば、生活の知恵として、無用の摩擦を避ける心得を会得することが望ましい.

なお以下は、個人的な身辺の事情を記したものではない.

 

(写真は本文と関係ありません)

 

2017年3月24日 修正版

 1.  どこに住むか

 

 

移住するとして、どこに住むかである.

ウルトラクラスのいごっそう、はちきんとの遭遇に関係する.

いごっそう、はちきんは本来悪いイメージではない.

ここでは簡略のため、男女のウルトラな人たちを、男性に対する「いごっそう」と代表させて述べる.

 

1) アパート、マンション

手軽であるが、人間関係は希薄である.

戸惑うような異文化や、いごっそうに接する機会は少ない.

逆に言えば、マンションに住むなら、甲府でも、奈良でも、高松でも同じである.

特段に高知でなければならない理由はない.

2)戸建て住宅地

ここでは、もう少し人間関係が生まれる.

種類がある.

・高知市近郊の造成地

類似の人たちが住むので、意志疎通が図り易い.

ただし、東京や大阪近郊と気分的には変わりない.

仕事の関係で高知に住むが、生活空間としては都市近郊でありたいという場合に適合する.

・地域自治体による造成地

人口維持のため、田舎の(失礼ながら)自治体が住宅地を造成、分譲している.

これは上の生活空間に近いが、同時にローカルでもある.

3)昔からの集落

もっとも高知らしい生活である.

同時に、もっとも高知らしい人たち、いごっそうに遭遇する.

移住が待ち望まれているのは、多くはこの地域である.

ただし、落下傘で降下するには、かなりの心構えが必要である.

 

2.   だれがいごっそうか

 

引越したとして、近隣の付き合いである.

Aさんを訪ねると、Bさんとは付き合わないように、と言う.

Bさん宅に行くと、Aさんとは付き合わないように、と言う.

各人がお山の大将の結果である.

役場に行って、地域にいごっそうがいるかどうか、訊ねたとする.

吏員の頭には、日頃痛めつけられている人物の名が直ちに浮かぶだろうが、口に出すはずはない.

生活して、自己が判断するしかない.

そのための当面の行動である.

・全方位外交に徹する

・助けてあげたいと思ってくれる人を増やす

 

3.いごっそうとの付き合い

 

asizuri

 

高知で、いごっそうに遭遇する確率は高い.

意見の相違を来す場合もある.

その際、ガチンコ勝負になれば、修復は不可能になる.

これは大人気ない.

以後の生活にも影響する.

相手の出方を注視しつつ、こちらの考えを保持してゆく.

決して全面否定はしない、もちろん肯定もしない.

「前向きに」検討し、「丁寧な」対応を行い、「粛々と」進めることが望ましい.

 

4.だれでも「お山の大将」

 

このように述べてくると、高知は大変なところだなあ、住むには難しいなあ、と思われるかもしれない.

全く逆である.

移住した瞬間から、「お山の大将」になれるのである.

自分の意見を主張し、考えを貫き通すことに何らの支障はない.

むしろそれが望ましい.

遠慮がちの態度で、周囲の様子を見ながら、意見も言わないようでは、認められない.

変化球は必要ない.

常に直球勝負である.

ただし、速緩自在でコントロールする.

これが東京であれば、人が多過ぎて、せっかくのお山が目立たない.

また、他の地域であれば、少し目立つ行動をすれば、ムラの秩序を乱す、と出る杭が打たれる.

ところが高知は、出る杭ばかりなので、1本くらい杭が増えても、どうということはない.

高知のような地域は、日本のどこにもない.

「お山の大将になれる」これが高知への移住での最大のメリットである.

高い山、低い山.尖った山、裾野の広い山、人によっていろいろである.

ただし、他人のお山を侵害しない注意は必要である.

明治の自由民権運動では、「自由は土佐の山間より」が合言葉であった.

「自由は土佐の山間にあり」である.

 

 

 

5.感想は?

 

3回に渡った本題への読後感であるが、

「言わせておけば!成敗してくれるわ!」

これは直情の土佐人である.

仮に東京についての文であれば、東京の人は

「そんなこともあるかなあ」

昔なら

「てやんでぇ!べらぼうめ!」となるのだが.

京都、金沢なら

「しきたりも知らはれへんお人が、たった20年でこないなこと言わはって.かなんわぁ」

となる.

 

shiwa

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リンク:高知の移住非公式ガイド 1

    こんなところに…1   庭園、山の本屋

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(おわり)

 

2016年3月16日 | カテゴリー : 高知学 | 投稿者 : 河田 耕一