14 高知の温泉に入る.こまどり温泉とロイヤルホテル

高知にもあちこちに温泉がある.

温泉には、火山のマグマで熱せられた火山性温泉と、地球の内部で熱せられた非火山性の温泉がある.

道後温泉は後者である.

地熱は、深さ1,000mで30度上昇するので、深くボーリングすれば熱水が出て「温泉」になる.

といっても、それが道後温泉レベルかというとそうではない.

化学者によれば、水の分子は単なるH2Oではなく、いろいろな状態が存在するという.

自宅の入浴でも、深夜電力で沸かして貯蔵した場合と、ガスで入浴直前に沸かした場合とでは、肌触りが異なるように感じる.

前者は一晩経っているので、熟成されているのかもしれない.

であれば、何千年経った道後温泉の湯触りが違うのはもっともである.

一方、温度は低いが、有効成分を含む「鉱泉」があり、これは加熱すれば立派な「温泉」である.

 

2017年3月27日 修正版

 

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遠出の時には、タオルを持って(借りるとお金がかかる)、どこかの温泉に入る.

山のこまどり、ホテルのロイヤルを訪ねてみよう.

 

(入河内)

 

1.こまどり温泉

 

高知の東、安芸市から、伊尾木川を20分ほど遡ると、入河内の集落である.

小さい峠に向けて逸れ、狭いトンネルを通って安芸川の上流に出る.

そこに「こまどり温泉」がある.

イノシシが道を歩いていた.

追い回して車に突進してもらっても困るので、ゆっくりと後を付けたが、やがて草叢に入って行った.

この日は下流で、オレンジ色のチョッキをつけ、犬を連れた狩人のグループに出会った.

離れているので、そこから逃げてきたわけではないだろう.

 

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(イノシシに出会う)

 

温泉は小さな浴槽一つであるが、いつも清潔な湯を湛えている.

日帰り入浴施設で、温泉宿ではない.

夕方は6時迄である.

その頃は地元の客が一人二人と入ってくるし、安芸市内からお年寄りのグループが来ることもある.

しかし、平日の昼間、大概は独占する.

食事も取ることができる.

 

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(食堂のメニュー)

 

入浴料400円、500円の山菜うどんを食べる.

観光地でよくある、中国産の調理済山菜ではなく、本当に地元で採ったものである.

おつまみ付ビールを500円で飲み、畳の部屋で座布団を借りて昼寝をすれば、1,400円の旅となる.

 

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(和室)

 

平日のバスは通学のためで利用し難いが、土日は、昼に着いて3時間後に帰る便があって、ゆっくりできる.

今日は土曜日で、常連らしい老人が一人、バスで到着したようだ.

「こまどり」の名の由来を聞いたが、こまどりが多く生息しているわけではなく、イメージらしい.

 

2.土佐ロイヤルホテル

 

近くのロイヤルホテルは、チャペル、宴会場もある大きいホテルである.

ボーリングによる温泉が湧出していて、日帰り入浴ができる.

回数券があり、これなら一回720円余りである.

付近利用者は、軽自動車で来て、入浴道具を入れた手提げ袋などを持つ姿でわかる.

仮にもリゾートホテルだから、洗面器を抱えた人などはいない.

 

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(土佐ロイヤルホテル)

 

温泉には広い室内浴場、サウナ、露天風呂、海洋深層水の風呂がある.

マッサージもあり、常連がいるようだ.

月1回ほど、宿泊客がまだ来ない時間に入浴に行くが、いつも出会う人たちがいる.

こちらは日や時間を決めているわけではないので、いつも会うということは、ほとんど毎日来ているのだと思う.

どんな人だろうか.

漁師さんかもしれない.

深夜から午前にかけて働いて、冷え切った身体を温めているのかと想像する.

海洋深層水は、グリーンランド周辺で深海に沈んだ水が、数千年かけて地球を巡り、室戸で湧き上がってくる.

道後温泉と同じく、相当に熟成された水なのであろう.

観光客など、「海水なのに鹹くない」、などと話しているが、海水そのままの汐湯ではない.

NaClは除かれているので(他のミネラルは残している)、肌には普通の湯と変わりない.

 

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高知の日帰り入浴温泉には、2種類ある.

一つは、たまに訪れてのんびりする温泉である.

山や海を眺めつつ露天に入る、温泉正統派?である.

もう一つは、近くにあって度々入る 、銭湯のグレードアップ版である.

ここで男性客に好まれるのはサウナのようだ.

温水なら自宅でも入れるし、露天風呂は、観光で訪れた場所なら趣はあるが、町中で入ることもない.

家を建てたとき、「どうして海が見える方向に風呂をつくらなかったの」などと言われた.

自宅にオーシャンビューの風呂、あこがれのようではある.

しかし近隣で、そのように作ったところもあるが、あまり賞用されているようには見えない.

外から見えるとか、毎日そう呑気にも、などの理由である.

 

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(おわり)

 

2015年4月6日 | カテゴリー : 高知学 | 投稿者 : 河田 耕一