2 高知の居酒屋ベストスリー.ひろめ市場、葉牡丹、そして結婚式場?

高知県民が、男女を問わず酒好きであることは間違いない.

どこで呑むのだろうか.

代表する居酒屋はどこだろうか.

そこでどのように飲んでいるのだろうか.

べストスリーを挙げてみよう.

結婚式場も代表的な宴会場である?

 

(2017年3月23日 修正版)

 

 

1.県民性

 

四国各県の県民性は次のように言われる.

思いがけない金が入ったらどうするか.

・愛媛では、買物に使ってしまう.

・香川では、貯金する.

・徳島では、元手にして金を増やす.

・高知では、喜んで飲んでしまう.

いずれも思い当たるが、特に高知は自他ともに許すところである.

酒呑みの実態を探るため、三つの居酒屋を訪れてみよう.

 

1. ひろめ市場

 

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(ひろめ市場の朝)

 

繁華街にある「ひろめ市場」は、高架駐車場下の空地利用のための、一時的な施設として始まった.

今や高知の観光では、外すことのできないスポットである.

県外の人が来たら、まずひろめ市場に案内する.

要は屋内屋台村であり、室内あちこちに食事と酒を始め、いろいろな店が並んでいる.

藁焼きたたきを始め、鮨、刺身、定食、おかず、生ビール、カクテル、珈琲、ケーキ、ラーメン、何でもある.

お客は好きなものを買ってきて、中央で飲みかつ食べる.

朝は大体10時開店であるが、すでに大ジョッキを傾けている人がいる.

昼どきにも飲んでいる人がいる.

近くには高校が多い.

午後女子高校生が、アイスクリームを舐め、宿題などしている.

同じ机で、お姐さん方が大ジョッキで盛り上がっている.

この光景は、高知以外どこにも見られないであろう.

「ひろめ市場」のコンセプトをそのままに、姫路、高松に出店したが、早々に失敗に終わったという.

衆人環視の中で、一人でも集団でも、好きなときに好きなように飲む.

周囲には目もくれず勝手に盛り上がる、これは高知でしか成立しない文化である.

 

 

2. 葉牡丹

 

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(葉牡丹)

 

葉牡丹は、市の中心、電車通りにある居酒屋である.

ビルに挟まれた小さな店だが、高知の呑み助で知らない者はない

朝の開店から閉店まで、呑み客が途絶えることはない.

居酒屋といっても、昼は定食のサラリーマンで賑わう.

ではランチタイムかというとそうでもなく、大ジョッキを傾けている客もいる.

もちろん勤め人が飲んでいることはないが.

高知で繁盛しているところは、居酒屋と食堂のコラボである.

呑むこと、食べることの間に特段の差がない.

路面電車は、お金を出せば車体一面に広告の塗装をしてくれる.

一時、葉牡丹の全面広告電車が走っていた.

しかしこれは洒落であり、今さら知らぬ者はないのに、葉牡丹を宣伝することはないと思うが.

居酒屋の広告電車が走るのは、高知ならではである.

もう1軒、近くに「とんちゃん」という店があった.

戦後間もなく開いたホルモンの店であり、これも居酒屋の定番であった.

先年、店主の高齢のため閉じることになり、地元新聞の一面大見出しで「とんちゃん閉店!」の記事が出た.

文化人が集う場所でもあり、あらゆる種類の人たちに親しまれたところではあった.

しかし、居酒屋の閉店がトップ記事とは、さすが高知である.

 

3. 結婚披露宴会場

 

結婚披露宴会場が居酒屋の三つめ?

しかし高知県民ならハタと膝を打つであろう.

 

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(結婚式場)

 

もちろん「真面目な」?結婚披露宴も多いが、盛大な「飲み会」披露宴が存在する.

まず出席者が多い.

300人くらいは普通である.

以前あまり記憶のない方から招待状が来て、だれだったか、と首を捻ったものである.

沢山の客が来て、楽しくやることが重要なのである.

ご祝儀は飲み放題の宴会の会費と心得ることができる.

宴会だから、黒い礼服を着ているのは親族くらいで、普段着でよい.

黄色のジャケットを着た人も見た.

主賓の挨拶は殊勝に聞いているが、「今日の挨拶は長い」、などとテーブルを指で叩いて待っている.

挨拶が終わるや否や、徳利と盃を手に立ち上がり、誰彼と献杯をする.

新郎、新婦の前にはたちまちビール瓶や徳利が林立する.

やがてあちこちに飲み友達の集団ができ、中にはテーブルと椅子を引き寄せて、自分たちだけの席をつくるグループもある.

 

 

以前、キャンドルサービスの火がクラッカーに燃え移り、新婦のドレスに引火して救急車を呼ぶ騒ぎがあった.

幸い、たいしたことはなかった(後にテレビの「新婚さん」番組に出演).

しかし、出席していた知人の女性は、この騒ぎのあったことを知らなかったという.

翌日近所で、「昨日は大変だったね」と言われて初めて、事件のあったことを知ったそうだ.

宴会の騒ぎが想像できるというものである.

東京での披露宴に高知の同窓生達を呼んだ.

盛り上がって、「ボーイさん、ワイン!」「お酒!」などと騒がしいのは、このテーブルだけであった.

他地域で、結婚式に高知の人たちを招待する場合は、注意が必要である.

 

リンク:高知の酒の飲み方

    ビヤホールと宴会

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(おわり)

2015年1月9日 | カテゴリー : 高知学 | 投稿者 : 河田 耕一