42 高知・ 楮佐古林道のダート道.大栃から国道439へ.

森林率が84%の高知では、至る所に林道がある.

楮佐古(かじさこ)林道を通った.

物部川から標高1,380mを越え、国道439号線、京柱峠の麓に至る.

未舗装のダート道で、かなり荒れたところもあるが、軽4駆なら問題ない.

オフロードバイクによく利用されている.

無精ではあるが、林道を行くことは、車によるハイキングや登山と言ってよいのかもしれない.

 

2017年9月23日 改訂版

 

 

1.林道

 

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(楮佐古林道での作業)

 

林道には種類がある.

1)大規模林道

2)ふるさと林道

これらは2車線で、「林道」のイメージではない.

高知の観光エリアである天狗高原に登るには、普通大規模林道が利用され、狭い国道や県道を通らない.

ふるさと林道は、林業よりも、山奥の集落の交通改善が目的である.

一般の道路の資金の出どころは国交省であるが、「林道」や各地にある「広域農道」は農水省の予算、という差である.

3)一般の林道

以上に対して、木材の伐採や搬出が主目的であるのが、通念としての「林道」である.

4)作業道

作業道は、一時的な伐採などの目的で設けられる.

巾も狭いし、整備もされていない.

作業が終われば、そのまま廃道になることもある.

 

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(西谷林道)

 

作業道でも、延長十数キロに及ぶことがある.

多くは、入口に鍵のかかったゲートや、コーン、注意書が設けられ、迷い込む危険は少ない.

無視して入って事故を起こしても、「道路」ではない場所での発生として、保険が適用されないおそれがある.

 

⒉.楮佐古林道

 

高知の物部川流域から峠を越えて、吉野川流域、祖谷方面に向かう林道が3本ある.

西の谷相林道は、崩壊でほとんど見捨てられている.

東の祖谷山林道も崩壊しているが、京柱林道で通り抜けができるようだ.

中にある楮佐古林道は、未舗装のダート道が20kmほど続くので、オフロードバイクに人気がある.

通った日もレースがあって、次々と泥まみれのバイクがやってきた.

 

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(楮佐古林道.作業を待つ)

 

3.林道へのスタート

 

楮佐古林道には、国道195号の大栃から入る.

途中の集落で止め、1/25,000の地図を眺めた.

軽トラの男性が寄ってきて、どこに行くかと訊ねる.

林道を抜けて京柱まで、と答えると、

「うーん、祖谷か、バイクは通るが車はどうかな」

ちらと時計を見て、

「まだ早いので、引き返す時間はあるから、気をつけて」と言ってくれた.

 

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(行く手の山)

 

辺りは新緑でまぶしい.

しかし目指す山は、まだ茶色である.

 

4.山の道

 

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(森の中)

 

やがてダートになる.

 

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(くぼみを下がり、上がり)

 

路面の凹凸が激しい.

くぼみには泥水が溜まっている.

バイクが泥まみれになるはずである.

四駆でないと、泥でスリップして這い上がれないかもしれない.

山菜取りの軽トラをみたが、タイヤ径が小さいので、注意しないとつかえる.

 

 

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(路肩の崩壊)

 

崩れている箇所があるが、補修され、この程度なら支障はない.

 

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(峠近く)

 

辺りが開け、峠は近い.

斜面が崩れているが、道幅が広いので、大丈夫である.

 

5.峠

 

林道頂上

(頂上)

 

峠付近は笹原で、点々と樅が生えている.

1,443mの奥神賀山には、標高差60m、距離500m、文字通り「指呼の間」である.

持参のサンドイッチなど食べたが、さすがに風は冷たい.

 

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(峠から見た大栃方面)

 

南の方向、大栃方面まで見通しが良い.

 

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(荒れた道が続く)

 

峠付近は笹原だから、あまり林道の必要はない.

それだからか、荒れた路面が続く.

 

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10年前に通った時も、同じように荒れていたから、荒れているなりに補修がされているのだろう.

走行には支障ないが、石でタイヤの側面を裂く危険がある.

スペアタイヤはあるが、1本である.

ただ、高知の東部ではナイフのような石があるが、ここはそれほどではない.

地質の差によると思われる.

マッサージ椅子に座るように、左右に揺すられる.

 

6.439(よさく)へ

 

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(棚田に出る)

 

肩に力の入る運転であったが、棚田が見えてきた.

平野部では青田が育っているが、ここではようやく水を張ったところである.

 

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(西峰の439国道)

 

国道に合流する.

掃除をしていたおばさんと立話をする.

物部から山を越えてきた、と言うと仰天された.

「バイクは通るが、車で通ったという人は聞いたことがない.

開通したときは皆で見に行ったものだが.

いつぞや、どうにもならなくなって、歩いて夜中に戻ってきた人がいた」

通った人が皆報告するわけではないが.

 

7.林道の通行

 

林道通行の心得である.

1)冬は不可

高知でも標高1,000m近くなると雪が積る.

吹き溜まりでは1m以上になるから、通れない.

2)続いた雨、特に豪雨、台風の後は不可

路肩、斜面は必ずどこかで崩れるか、緩んでいる.

3)強風時は不可

立木で辛うじて止まっていた岩石が落ちてくる.

4)日曜、休日がよい

作業がないので止められることがない.

木材を積んだ大型トラック、道路工事の大型ダンプが来ない

5)携帯は圏外で、カーナビは出ない.

交通量がゼロに近いところが多いから、事故を起こしても、発見される確率はゼロに近い.

 

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(おわり)

 

2016年5月2日 | カテゴリー : 高知学 | 投稿者 : 河田 耕一