7 高知の野菜と果物、何がおすすめ?直販所と道の駅

高知には新鮮な野菜と果物がある.

ピーマン、ナス、スイカ、トマト、山菜.

買って、食べて、満足できないことはない.

何を、どのように作っているのだろうか.

どこで買えばよいのだろうか.

 

(2017年3月24日 修正版)

 

 

 1.   野菜と果物

 

 (芸西村)

高知の野菜生産の特徴は、ハウス園芸である.

ハウスは露地と違って、温湿度、灌水、気体成分、病虫害をコントロールする生化学プラントである.

冬は石油燃焼で加温するが、温暖な気候であるから他地域と比較して優位である.

屋根は3層構造にしてエネルギー消費を抑えている.

近隣ではピーマン、ナス、トマトが多い.

北はニラである.

野菜は宝石のようである.

ピーマンの混りのない透明な緑、複雑な表面で互いに反射する磨き上げたような光沢.

ナスの引き込まれるような深い紫色、張りつめたゆがみのない楕円体.

トマトにはグレードがある.

徳谷トマトに代表されるフルーツトマトは、枯れる寸前まで水を控え、甘さを増す.

最高級品の価格は1kgで1万円程度である.

三原村には大規模なトマト工場がある.

石油はトレーラーのタンクローリーで持ってくる.

家の近くでは、「スイカ屋」を自称するEさん一家がスイカ、メロンをつくっている.

スイカは地面でごろごろ転がっているのではない.

メロンと同じく、宙に吊って細かい管理がなされている.

 

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(「スイカ屋」さん)

 

冬のハウスは閉ざされているので、植物は炭酸ガス欠になり、生育が悪くなる.

そのためハウス内の炭酸ガス濃度を、センサで検知しつつ上昇させる.

石油を燃焼させて炭酸ガスをつくる.

オランダでは、炭酸ガスを発生する工場とパイプラインで直結して、ハウス内に送り込んでいるらしい.

農家というと、都会では、野良に出てひたすら働く、創造とはかけ離れた存在のように思われている.

しかし実際は違う.

創意工夫を凝らしている.

市場が受け入れる製品は何なのか、どのような新製品を生み出してゆくのか、経営マインドを持つ人が多い.

「農家」というより、「農業経営者」、「農業クリエーター」という方が、現代の農業にふさわしい.

2.   山菜

 

フキノトウを始めに、山菜の季節がやってくる.

高知で一番人気の山菜はイタドリである.

高知独特の食材であり、あちこちの野菜売り場に出回るし、クラブの突き出しにも出る.

高知で不思議に思うのはタケノコである.

タケノコそのものは特段に変わりはないが、丈が50cmは優にあるものまで売られている.

よそではとても硬くて食べられないと思うが、高知のタケノコは大変柔らかい.

同じモウソウチクでもDNAが違うのだろうか.

京都などで珍重される、土に埋もっている小さいものより、こちらを選ぶ人も多い.

ただ10時までに直販市に行って、その日の朝、農家が掘ったものを買わなくてはならない.

山に行くと、野生のウドやタラの芽を売っている.

山奥にはゼンマイ畑がある.

処理に手間がかかるので、集落の中に作業場がある.

しかし、タケノコとサツマイモはイノシシが掘り返す.

サルはシイタケをむしる.

ハクビシンは熟れた果物を食べる.

山の公園では、夜にシカがやってきて植えた草花を食べるので、周りにネットを巡らせていた.

 

 

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(土佐町地蔵寺.奥がゼンマイの作業場)

 

 

 

3.  野菜はどこで買うか

 

野菜や果物は、近くの直販市を利用する.

パリの街角のマルシェのようなもので、作り手、買い手の距離が近く、値札には生産者の名前がついている.

お米はWさん、ジャガイモはUさん、などと評価する.

地域スーパーの主人は、公認の「野菜ソムリエ」である.

小さいが、品物には絶大な信用を寄せている.

贈答品もここで買う.

高知のスーパーの多くには「産直コーナー」があり、農家が直接農産物を持ってきて並べる.

「道の駅」は国交省が認定する施設である.

同様の施設には、地元が自主的につくった施設、農協の直販所、障害者施設の作品販売所などがあり、ひっくるめて「道の駅」と言ってよいであろう.

いろいろで、中にはどこにもあるお土産物をただ並べただけ、というような「がっかり道の駅」もある.

 

4.本山町・さくら市

 

山の中であるが、野菜が豊富である.

大規模なハウスはないが、それぞれの農家で、それぞれに作ったものを持ってきている.

梅干を持ってきた老婦人が、「これ私がつくったの.おいしいよ」とセールストークをしてくれた.

 

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(本山町.さくら市)

 

5.  大月町・道の駅

 

この地区は入江が多く、沢山の漁港があり、様々な魚が揚がる.

クエ、グレ、イシダイ、サバ、イカ、何でもある.

豊富で、新鮮で、また安い.

地域の「鮮魚センター」になっているようで、賑やかである.

民宿もここに買いにきている.

魅力のあるところは、地元の人で賑わっていることでわかる.

直販所では、ベンチャーマインドを持った「クリエーター」の人が増えている.

紫色のカリフラワー、ルッコラ、ローゼル、シークァーサ、ドラゴンフルーツ、スターフルーツ.

意気込みが感じられる.

 

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(おわり)

 

2015年2月4日 | カテゴリー : 高知学 | 投稿者 : 河田 耕一