高知学34 高知は日本のどこにある?四国はどこにある?

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高知に引っ越した、というと、瀬戸内海に面してよいところですね、と返事が帰ってきたことがある.

これは極端としても、日本の中で、高知はどのように見えるのだろう.

日本全体の中で、高知はどのような位置づけになるのだろう.

北海道、九州の各県と比較するとどうか.

四国の中ではどうか.

交通から見てみよう.

 

2018年7月4 日 修正版

 

 

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(表参道)

 

1.飛行機

 

もっとも早い交通手段は飛行機である.

ANA、JALの通常期運賃は、距離を反映している.

東京-高知は35,200円である.

これと同額は、東京-函館35,200円である.

東京から見て、高知と函館が等距離になる.

四国の中で、高松、徳島が33,100円で近く、33,800円の青森より少し近い距離である.

松山は35,800円で、高知より少し遠い.

米子は32,800円、鳥取が30,800円だから、山陰は四国より東京に近いことがわかる.

逆のように思うが、それはメルカトール図法に慣れているからで、地球儀を見ると納得できる.

ちなみに秋田はもっと安く、東北はほとんど「準首都圏」である.

 

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(秋田駅)

 

高知のライバルは函館である.

観光なら高知か函館か、ということになる.

ビジネスなら立地の比較になる.

 

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(函館の街)

 

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(高知のはりまや橋)

 

⒉.高速バス

 

もっとも安い交通手段は高速バスである.

東京との夜行バスが、四国各県、山口を除く中国各県、北陸各県、東北各県で運行されている.

ディズニ-ランド見物、学生の就活には必須の交通機関である.

しかし北海道からの運行はない.

九州は福岡-東京に日本最長距離のバスがあるが、14時間半かかるので日常的とは言えない.

北海道、九州、いずれも東京との行き来は、高価な飛行機が中心である.

東京からすると「海外」である.

札幌、福岡を首都とする「北海道国」、「九州国」なのである.

実際、すべてのバスは道内各地から札幌に向かい、九州では福岡に向かっている.

 

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(博多駅前)

 

3.新幹線

 

博多には山陽新幹線、函館には北海道新幹線がある、これはどうだろうか.

そこには乗車時間の壁がある.

4時間である.

東京-秋田は新幹線で4時間かかる.

これだけ座っていると、エコノミー症候群を心配する.

東海道・山陽新幹線も同様で、実用的には東京-広島が限度だろう.

東京-博多、5時間を通して新幹線で行く人は少ないと思われる.

北海道新幹線は東京-函館が4時間だから、これが限度である.

札幌まで延伸されても、東京-札幌を新幹線で行くことは一般的でない.

「4時間」は意味のない数値ではない.

1日8時間労働では、午前、午後各4時間である.

生活リズムの上で意味を持っている.

しかし一方で、新幹線で4時間以内の地域は、東京でコントロールされているのではないか.

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4.四国各地と東京

 

東京から新幹線を利用した場合の、四国各地への到達時間である.

高知、松山は6時間、徳島は新神戸からバスを利用するのが順路で、5時間である.

高松は4時間15分ほど、四国では唯一「4時間の壁」に近い.

いずれにしても「東京」の傘下ではないようだ.

 

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(高松の街)

 

昔、宇高連絡船が着く高松は四国の窓口であり、札幌、福岡と同じく四国の首都であった.

しかし瀬戸大橋、明石大橋の開通で状況は一変する.

四国各県はばらばらになり、それぞれが独立してJRやバスで本土と結ばれるようになった.

今、四国各地から関西、関東に向かう自家用車、高速バスは、ほとんど淡路島と明石大橋を通る.

高知、愛媛からは、徳島自動車道の藍住ICを一旦下り、2kmの一般道を通って、淡路に向かう高松自動車道の板野ICに入るルートが普通である.

来る場合も同じだから、この場合の四国の玄関口は、板野町と藍住町である.

 

5.  四国各県

 

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(松山駅前)

 

高松と岡山は、瀬戸大橋を通る30分ごとの快速電車で1時間かからない.

通勤でも買物でも、香川と岡山は同一圏である.

徳島は、高速バスで神戸まで2時間かからず、四国というより関西圏である.

なお、しまなみ海道は時間がかかるので、愛媛は広島の影響を受けていない.

愛媛と高知だけが「四国」に留まっている.

 

6.移住先

 

中央から地方へ、移住が望まれている.

どこが良いかである.

距離感と気候から考えてみる.

九州では、宮崎の神武天皇が船出したという海岸は素晴らしく、高知の好敵手である.

また、札幌にはボストンのような知的なイメージがある.

 

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(宮崎駅前)

 

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(札幌駅)

 

しかし両地方とも、母国東京と決別し、九州国、北海道国に新天地を求めて移民することになる.

東北は、雪下ろしや雪掻きを毎日繰り返すのがつらい.

北陸は曇天、俄か雨が多く、失礼ながら気分的に明るくない.

山陰西部は意外に積雪がないが、寒いことは寒い.

瀬戸内は温暖であるが、海岸は概して工場地域である.

大小の島々はロマンチックだが、船でしか往来できないとハードルが高い.

高知は函館同様に遠いが、選択肢になる.

 

関連記事リンク:

高知と東京、どこが違う?

高知への移住 その1

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(おわり)

 

2016年1月11日 | カテゴリー : 高知学 | 投稿者 : 河田 耕一