高知学14 安芸市のこまどり温泉と奈半利町のとんかつ

高知にもあちこちに温泉があります.

温泉には、火山のマグマで熱せられた火山性温泉と、地球の内部で熱せられた非火山性の温泉があります.

道後温泉は後者です.

地熱は深さ1,000mで30度上昇するので、深くボーリングすれば熱水が出て「温泉」になります.

といって、それが道後温泉レベルかというとそうではありません.

化学者によれば、水の分子は単なるH2Oではなく、いろいろな状態が存在するそうです.

熟成があるのかもしれません.

薪の風呂は暖まるというのも、時間をかけて水から熱するからでしょうか.

一方、温度は低いのですが、有効成分を含む「鉱泉」があり、これも加熱すれば立派な「温泉」です.

山の温泉に入って山菜うどん、海岸に出てとんかつ、とゆきましょう.

 

2015年4月6日 初版

2019年11月23日 修正版

 

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(入河内)

 

1.こまどり温泉

 

高知の東、安芸市から伊尾木川を20分ほど遡ると、入河内(にゅうがうち)の集落である.

小さい峠に向けて逸れ、狭いトンネルを通って安芸川の支流に出る.

そこに「こまどり温泉」がある.

イノシシが道を歩いていた.

車に突進してもらっても困るので、ゆっくりと後を付けたが、やがて草叢に入って行った.

この日は下流で、オレンジ色のチョッキをつけ犬を連れた狩人のグループに出会った.

離れていたので、そこから逃げてきたわけではないだろう.

 

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(イノシシ)

 

温泉は小さな浴槽一つであるが、いつも清潔な湯を湛えている.

日帰り入浴施設で、宿ではない.

夕方は地元の客が入ってくるし、安芸市内からお年寄りのグループが来ることもある.

しかし平日の昼間、大概は独占する.

食事も取ることができる.

 

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(食堂のメニュー)

 

入浴料400円で、500円の山菜うどんを食べる.

観光地でよくある、中国産の調理済山菜ではなく、地元で採ったものである.

おつまみ付ビールを500円で飲み、畳の部屋で座布団を借りて昼寝をすれば、1,400円の旅となる.

 

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(和室)

 

平日のバスは通学のためで利用し難いが、土日は昼に着いて3時間後に帰る便があって、ゆっくりできる.

今日は土曜日で、常連らしい老人が一人、バスで到着した.

「こまどり」の名の由来を聞いたが、こまどりが多く生息しているわけではなくイメージらしい.

 

2.奈半利のとんかつ

 

温泉は山の中だが、海岸に出れば奈半利町にとんかつ屋がある.

食堂の雰囲気には、あるじの風貌が影響する.

寿司屋の大将にビール腹の男性はそぐわないし、痩せて細身の人は鉄板ステーキのシェフに似つかわしくない.

その点、奈半利町にある夫婦二人のとんかつ「豚福亭」は十分である.

最初に行ったとき、窓越しにコック帽をかぶった、でっぷりした年配の男性が、動くこともなく座っているのが見えた.

Kチキンと同じようなマネキンがあると思った.

しかし動いた.

ご夫婦ともだが、これほどとんかつ店にふさわしい風貌はない.

とんかつがなおさら美味しくなる.

とんかつ定食には大があるし、海老フライの大きさも高知で有名である.

うかつにこれらを頼んだ女性が持てあましても、奥さんが「コーン油で揚げているから持って帰って温めて大丈夫」と包んでくれる.

 

(ロースかつ定食、並)

 

 

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(おわり)

 

2015年4月6日 | カテゴリー : 高知学 | 投稿者 : 河田 耕一